神嘗祭(かんなめさい)とはなんでしょう?




豊作に感謝して、
その年に収穫された稲穂を
伊勢神宮の天照大神に
備えて、感謝する御祭の事です。



神嘗祭だけでなく、
それにまつわる
稲作についても、
詳細を解説しています。

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神嘗祭(かんなめさい)とは?

天皇皇后両陛下が、
宮中三殿で行う祭祀を宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)、
伊勢神宮の祭祀を神宮祭祀(じんぐうさいし)と呼びます。



大祓(おおはらい)、神嘗祭(かんなめさい)、
新嘗祭(にいなめさい)は、
宮中祭祀でも、神宮祭祀でも行われます。


今回は、神嘗祭について説明します。


豊作感謝

神嘗祭は、宮中では賢所に穀物を、
伊勢神宮ではその年に収穫した初穂を、
太陽の神であるアマテラスにお供えし豊作を感謝
します。


宮中の神嘗祭は、
もともと9月17日に行われていましたが、
稲がまだできない時期なので、
明治時代からは10月17日に行われるようになりました。


ちなみに、伊勢神宮では、10月15日に、
伊勢神宮外宮では10月16日に行われます。


神嘗祭の起源

せっかく稲作の話が出てきたので、
稲作に関する日本神話を見てみましょう。



歴史では、
稲作は中国大陸から伝わったことになっています。
それ以前は、粟を食べていたと言われています。
粟に由来した阿波という地名まであります。


穀物に関する神話の種類を説明します。


デーメーテール型神話

ギリシア神話に登場する
女神デ―メーテール(デメテル)は、
豊穣神で、穀物を栽培して
食べることを人間に教えました。



このことから、
神様が穀物の存在を
人間に伝えるタイプの神話を
デーメーテール型神話と呼びます。



日本神話には、
以下のようなデーメーテール型神話があります。


  • 日本書紀
  • アマテラスは、
    高天原にある稲を
    天忍穂耳命(アマノオシホホミ)に授けました。



    オシホミミは、
    地上に降りた際、そこで生まれた子である
    瓊々杵尊(ニニギノミコト)に稲を授け、
    天に帰りました。


    ニニギにより稲作が始められたのです。
    この話が神嘗祭の起源になっています。


  • 日向国風土記(ひむかふどき)
  • 天から降りたニニギが
    籾を地上に撒き散らしたと記されています。


  • 伊雑宮神話(いざわのみやしんわ)
  • 稲はアマテラスが、
    高天原の神田のものを地上に伝えたと記されています。


  • ハイヌウェレ型神話
  • ハイヌウェレは、
    インドネシアで信じられている神様の名前です。



    人々から不気味に思われ殺されてしまいますが、
    その死体から穀物が生えてきたのです。



    このことから、
    神の死体から穀物が発生する神話を
    ハイヌウェレ神話
    と言います。



    日本神話にもハイヌウェレ型神話があります。


古事記には、
高天原を追放されたスサノオが、
大気都比売神(オボゲツヒメ)に
食物を求めた話があります。

オボゲツヒメは、
鼻や口、尻からいろいろな穀物を出して
スサノオに差し出しました。

その様子を覗いていたスサノオは、
食物を汚してから差し出したと勘違いをし、
オボゲツヒメを殺してしまいました。



するとオボゲツヒメの死体から
いろいろな物が出てきたのです。



頭から蚕、目から稲、耳から粟、
鼻から小豆、陰部から麦、尻にから大豆が…。



神産巣日御祖命(カミムスビノミコト)は、
これらを五穀の種としました。


神宮の正月

神嘗祭は、
伊勢神宮などの神宮の正月ともいわれ、
新年を迎えるにあたり、
装束や祭器具が一新されます。



一年は田植えで始まり、
収穫で終わるとも言えます。


収穫祭は世界中にあることからも分かるように、
当たり前ですが、
食べ物は昔から大切な物だったのです。



私達は、神嘗祭だけでなく、
常日頃から食べ物に感謝をしたいですね。



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