柏手(かしわで)とはなんでしょう?




神社を参拝した時、
両手を打って音を鳴らす作法です。



よく見かける動作ですが、
起源や意味などを考えていくと、



想像以上に、深い意味があるんですね。



詳細を解説します。



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拍手(かしわで)とは?



よく飲み会などの終わりに
一本締めや三本締めが行われますが、
これは大きく手を鳴らして
威勢よく生きようという気持ちが込められた慣習
です。



手を叩いて大きい音を出す慣習は、
演劇やコンサートの終わりに行う拍手(はくしゅ)を除き、
神道の拍手 (かしわで)が由来になっています。



ちなみに、拍手喝采
スタンディング・オベーション の方は、
明治以降、西洋を真似た事に端を発しています。


柏手(かしわで)の方法




神社を参拝する時、
柏手(以下、かしわでの意)は、
二礼二拍手一拝 が正しい方法ですが、
これは明治33年に定められた国家神道の方法 です。



国家神道より権威があった神社は
この方法を採用しませんでした。
出雲大社、宇佐神宮、弥彦神社 では二礼四拍手
伊勢神社 では八開手 (やひらで)という
8回拍手をする 作法が続いています。



また、神道式の葬儀である
神葬祭 ( しんそうさい )では偲手 (しのびて)と言って、
音をたてないよう拍手をします。


柏手の起源



魏志倭人伝 の中に次の一節があります。

見大人所敬、但搏手以當脆拝

大人の敬する所を見れば、
ただ手を摶(う)ち以て跪拝(きはい)をなす。


日本の敬意の表し方は、
ただ単に手を叩くだけで、
魏国と比較すると、みすぼらしいという意味です。



卑弥呼が活躍していた時代から拍手が存在し、敬意を表すため、
神様だけではなく人に対しても柏手を叩いていたことがわかります。
この拍手の起源にはいくつかあります。


武器を手にしていない事を知らせる



古代人は、武器を手にしていないことを見せるため、
拍手を打った事が、そもそもの起源
なのかもしれません。

これは、現在、大相撲にもみられます。


魔術の一種



古事記の国譲り の神話には、
アマテラスから出雲国を譲るよう言われた
大国主命 (おおくにぬしのみこと)が、
このことを長男の事大主神 (ことしろのみこと)に伝えた時、
事大主神は天逆手 (あめのむかえで、拍手)を拍ち承知したと記されてます。

これを拍手の起源に結び付けている報告もありますが、
正確には拍手をしたのではなく、
呪術の一種の天逆手をしたのです。
おそらく、拍手は魔術 の一つと考えられていたのでしょう。


朝廷の料理人由来



朝廷の食事(御膳)を
調理する料理人を膳夫 (かしわで)といいます。



料理人は、拍手をしながら神様にお供え物をしたので、
これが拍手の由来
ともいわれています。


拍手の意味




拍手はおまじない の一種、
武器を手にしていない事を見せる、
相手に敬意を表す作法
でしたが、

現在は、神霊を喚起させる魂振り( たまふり )をし、
邪気を払い、神様に対して
心から敬意を払う意味
になっています。

作法の意味は変わっても、
行動自体は変わらないので、
神様の前では
礼儀正しく柏手を打った方がよいことがありそうですね。

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