賢所(かしこどころ)とはなんでしょう?












天皇が暮らしている宮中において、
八咫鏡(やたのかがみ)と呼ばれる
三種の神器を祀る所の事です。

詳細を解説します。

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賢所(かしこどころ)とは?

宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)は、
宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)で行われます。

この宮中三殿は、皇居の賢所(かしこどころ)、
皇霊殿(こうれいでん)、神殿(しんでん)のことを言います。


賢所を説明する前に、宮中三殿について説明します。


宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)とは?

10月の神嘗祭(かんなめさい)や
11月の新嘗祭(にいなめさい)などの宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)は
宮中三殿で行われます。


皇居の吹上御所の東南に賢所が存在し、
賢所正門の正面に神楽舎
その奥に賢所が、賢所の右側に神殿が、
左側に皇霊殿があります。



この賢所皇霊伝神殿の三つの建物を
宮中三殿といいます。


  • 賢 所
  • 三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)が
    奉置されている場所です。



    八咫鏡は、皇室の御祖神(みおやがみ)・
    天照大神の御神体であり、



    本物は伊勢神宮内宮に奉置され、
    東京の皇居には実物の分身として
    模造された御神鏡が奉置されています。


    賢所の名称は、「畏れかしこむべき所」を指します。


  • 皇霊殿(こうれいでん)
  • 神武天皇から現在までの
    歴代天皇と皇族の霊を祀っている場所です。


  • 神 殿
  • 天津神(あまつがみ)や国津神(くにつがみ)などの
    天神地祇を祀っている場所です。


    賢所の歴史

    平安時代、八咫鏡が祭ってある神殿は
    温明(うんめい)殿にありました。


    中国で鏡を出す場所である温明という言葉にちなんで
    名付けられました。


    また、内侍(ないし)という女官が
    守護していたので内侍所とも呼ばれたそうです。



    鎌倉時代、
    温明殿は荒廃してしまったので、
    平安京内裏十七殿の一つである
    春興殿(しゅんこうでん、しゅんきょうでん)に
    移されました。


    八咫鏡は、鎌倉時代前後に火災に会ったり、
    海に沈んだりしましたが、現在は伊勢神社にあります。


    一般人でも入れる賢所

    一般人は賢所など宮中には入れませんが、
    裏技があります。


    勤労奉仕団と言って、
    皇居、東宮御所などの草むしりなどをするボランティアに
    参加すれば、賢所に参拝させてくれるときもあります。


    15人~60人までの団体で宮内庁に申し込み、
    4日間、8時半から3時半まで作業しなければなりませんが…。(^^;


    宮中賢所物語

    賢所などの宮中生活を描いた本があります。
    それは、「宮中賢所物語」で、
    内掌典(しょうてんしょく)、
    すなわち賢所の巫女として宮中で
    57年間働いた高谷朝子さんが著した本です。


    この本には、次清(つぎきよ)の考え方、
    賢所で食べてはいけない物、
    宮中での生活などが詳細に書かれています。
    ちなみに、高谷さん以降は巫女の資格を得た人が4年交代で勤務しています。


  • 次清
  • 穢れた物に触れた後は
    水と塩で清めなければなりません。


  • 食べ物
  • 鳥以外の動物は食べてはいけません。
    牛乳やバターなどの乳製品もダメ。

    簡単に言うと、
    ラーメンは鶏がらスープの塩と醤油だけしかなく、



    豚骨はありえないということです。
    だから魚と野菜ばかり食べています。
    ちなみにお酒はよいそうです。
    御神酒が禁止なわけがないですよね。




    宮中生活や皇室に興味がある方は必読の本です。

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