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熊野詣(くまのもうで)とは?

熊野詣(くまのもうで)とはなんでしょう?
  

詳細を解説しますね。

  
 

熊野詣とは?

人まねの熊野詣」、
蟻の熊野詣」と表現される熊野詣とは、
いったいどんな行事だったのでしょうか。

今回は、熊野信仰が成立した時代以降に
行われた熊野詣について説明します。
  

熊野詣の発生

熊野詣は、
熊野の神に
現世と来世の安楽を願えば叶うという
信仰に基づいて
います。
  

どんな願い事も
熊野の神は叶えられるという信仰は、
遍路修行者・山伏によって広められました。
  
熊野は険しく、
庶民には近づきがたい辺境で、
直接、熊野に詣でることは、
庶民にとって、経済的に、
体力的に、時間的に大きな負担だったからです。
  
そこで、庶民は、
願い事を山伏に託し、
代わりに参拝して
もらっていました。
  

平安時代後期から鎌倉時代前期になると、
山伏による代参だけでなく、
上皇などの貴族武士など
富裕層による参拝が始まりました。
  

院政期には、
上皇による熊野詣が行われました。
上皇の参拝回数を見てみましょう。
  

  • 宇多法皇 1回
  • 花山法皇 1回
  • 白河上皇 9回
  • 鳥羽上皇 21回
  • 崇徳上皇 1回
  • 後白河上皇 34回
  • 後鳥羽上皇 28回
  • 後嵯峨上皇 2回
  • 亀山上皇 1回

  

熊野詣は、度数を重ねるほど、
その功徳が深まる
と信じられていました。
  

鎌倉仏教・時宗の開祖・一遍も、
直接、参拝しました。

時宗熊野は深い関係があります。
  

一遍の熊野での成道

一遍上人は、1239年
伊予の豪族・河野家の次男として生まれました。
  

10歳で母を亡くし、
父の命により仏門に入ります。

九州で聖達上人華台上人
大宰府の聖達上人のもとで浄土門を学びます。

父が亡くなってから、
伊予で半僧半俗(僧侶の勤行をしながら、家族と日常生活を共に過ごす)を
続けましたが、
親類同士が揉めだし、
この揉め事を逃れ、
信州の善光寺などを遊行した後、
熊野に向かいます。
  

熊野への道中、
一遍は一つの出来事で悩みました。
熊野山中で、
一人の僧に「南無阿弥陀仏」と書かれた
念仏札を差し上げようとしたが、

信心がないので要らない」と拒否されたのです。
「周りの人も受け取らなくなるのでは」と恐れ
一遍は、強引に受け取ってもらいました。
  

が、布教方法に疑問を抱き、
一遍は熊野本宮証誠殿(しょうじょうでん)に
参籠しました。
すると、熊野権現(くまのごんげん)が現れ、
次のように示されました。

迷うことなく念仏札を配りなさい。
あなたの勧めで、人々が往生するのではなく、
南無阿弥陀仏と唱えることで、人々は極楽往生するのだ。

  
熊野権現の神託により、
一遍は他力本願の深意を悟りました。
時宗では、この神託以降の一遍をもって開宗としています。
  

熊野詣の盛衰

熊野詣は、室町時代中期に最盛期を迎えます。
全国各地で、熊野先達により、
熊野信仰が広められ、
熊野詣が勧められました。
  

熊野先達とは、
熊野までの道案内や宿泊の便宜、
道中の精進潔斎の作法を指導する山伏
です。
  
これとは別に、熊野御師という山伏が
熊野三山に在住し、
先達が連れてきた檀那(だんな)と師檀関係を結び、
熊野での宿泊や祈禱などを担いました。

先達と御師との連携により
熊野詣でが効率的に行われたのです。
  
その後、戦国時代から近世にかけて、
熊野詣は衰退していきます。
この理由は、現在も研究中ですが、
以下のようなものが主です。
  

  • 伊勢参宮や西国三十三所観音巡礼にとってかわられた。
  • 戦国期に熊野を支援した東国領主層の勢力が衰退した。
  • 戦乱の拡大や交通路の不通により熊野参詣者が減少した。
  • 全国に居る熊野先達は、神社の維持管理を行うようになり、熊野詣を勧める機会が減った。

  

庶民が熊野に参拝し始めた時代は、
有力な貴族や武士による参拝が亡くなり、
衰退がはじまったと考えられています。
  

まとめ

平安時代に発生した熊野詣は、
山伏により全国で勧められ、
急速に広まりました。

上皇の参拝や一遍上人の成道が有名です。
室町時代中期に最盛期を迎え、
その後は次第に衰退していきました。
  

現在も交通の便はよくないですが、
那智勝浦や那智の滝など、
一生に一度は訪れてみたいですね。
  

 

きゅろ

このブログの管理人、きゅろです。
スピリチュアルなことが大好きで、
小学生のやんちゃな娘と
私にとってのメンターで
がんばり屋な主人と
暮らす主婦です(*^^*)

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