社日(しゃにち)とはなんでしょう?




春分の日又は秋分の日に最も近い
(つちのえ)の日に、
産土神(うぶづなかみ)を祀る日の事をいいます。



詳細を解説しますね。



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社日(しゃにち)とは?

社日(しゃにち)は、
春分または秋分に最も近い(つちのえ)の日に、
産土神(生まれた土地の守護神)を祀る日です。


では、八十八夜半夏生
同じ雑節の一つに数えられています。



春に行われるものを
春社(しゅんしゃ、はるしゃ)、
秋におこなわれるものを
秋社(しゅうしゃ、あきしゃ)と呼びます。


社日の日について

戊と戊の中間に
春分や秋分の日が来る場合、
最も近い戊の日が2日あることになります。



こういうときは、
春分や秋分の瞬間が午前中なら前の戊の日を、
午後なら後の戊の日を社日の日
とします。



また、春分や秋分の日の
前の戊の日とする決め方もあります。


ちなみに戊の日は、
陰陽五行説に基づく十干(じっかん)の1つです。



五行思想木・火・土・金・水を、
陽を表す兄(え)と陰を表す(と)に
割り当てたものが十干で、
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
10の要素から成ります。



十二支と同様、暦を表すために用いられます。


社日の起源

社日を祝う習慣は、
古代中国に端を発しています。



古代中国では、
陰陽五行説で土を意味する戊の日に、
土地の守護神(土地神)である社に対し
豊作祈願をしました。



唐の時代になると、
立春、立秋後の第5番目戊の日
社日
になりました。



社日の祭は、
元の時代に廃止され急速に衰えました。



この風習が日本に伝わり、
土地の神様を信仰する
日本人に受け入れられ、
農耕儀礼として全国に広まりました。


一般的な社日の日の風習

社日の日では、
土の神を祭るので、
農作業など、土をいじることを止めます。



このため、鍛冶屋が、
の注文取りに来ていた地域もありました。



そして産土神に参拝(社日参り、社日詣)し、
春は五穀の種子を供え豊作を祈願し、
秋は初穂を供え収獲に感謝します。



また、春社日を種もみ浸しの目安と
する考えは、全国におよびました。


全国の様々な風習

全国には、
様々な社日の日の風習があります。


信州では、「お社日様」は、
土地の守護神ではなく
農耕の神様と考えられています。



春の社日は、
お社日様を迎える神迎え
秋のものは神送りとして餅をついて祝いました。


九州、中部地方では、
社日様を田の神
作神様(さくがみさま)と呼びます。



神様が、
春の社日の日に
山から里に下りてくるので、
この日を「地神降り」と呼び、



秋の社日の日に
里から山に帰るので、
この日を「地神昇り」と呼び、
神様を迎えたり送ったりする祭りを行います。


京都府の旧中郡地域(現在の京丹後市)の
社日参りでは、
明け方に東の方社寺に参り、
それから順に西の方へと行き、
最後に日の入りを拝みます。



彼岸の行事と共通するものがあります。


福岡県嘉穂(かほ)では、
社日の日に「お潮井(おしおい)」と
呼ばれる箱崎浜真砂を「てぼ」という
竹かごに入れて持ち帰り、
玄関先に下げます。



災いを除き福を招くもの」として、
身を清めるお祓い、
建物や土地のお祓い、
田畑の虫よけなどとして、
まいてお清めとしています。



四国徳島県淡路島では、
全国でも特異な信仰形式があります。



寛政二年、徳島藩主・蜂須賀治昭
全域に地神塔を建て、
春秋の社日の日に
地神祭を行うよう命じたためです。



地神塔は、五角柱という特異な形をしており、
五角柱の側面に一柱ずつ、
合計五柱神の名が刻まれています。


    • 正面に殖産・農業の祖である神、

    • 天照大神
    • 他の四面には、
      土地の祖神である

    • 埴安媛命(はにやすひめのみこと)
    • 穀物神・稲荷神である

    • 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
    • 国土守護の神である

    • 大己貴命(おおなむちのみこと)
    • 五穀徐疫の神である

    • 少彦名命(すくなひこなのみこと)


が刻まれているのです。



社日の日の地神祭では、
地域すべての人々が集まり、
地神塔に注連縄を張り、供え物をします。


社日に関する言い伝え

「社日の日に鳥居のある神社を
七社詣でる痛風ボケ封じになる」と
言われています。



また、「春の社日に酒を呑むと耳が良くなる
という言い伝えがあり、
この酒を治聾酒(じろうしゅ)といいます。


これらが本当だと、医者は要らないですね。

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