宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)とはなんでしょう?












皇居内にある、
皇霊殿(こうれいでん)、
賢所(かしこどころ、けんしょ)、
神殿(しんでん)の総称の事です。



それぞれについて、
概略を解説します。


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宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)とは?

宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)(朝廷祭祀)は、
宮中三殿やこれに付随した
神嘉殿(しんかでん)で行われます。


この宮中祭祀には、

  • 1月1日の四方拝(しほうはい)、歳旦祭(ざいたんさい)
  • 1月3日の元始祭
  • 1月4日の奏始始(そうじはじめ)


  • 2月17日の祈年祭(としごいのまつり)、
    春分の日の春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)春季神殿祭(しゅんきしんでんさい)
  • 4月3日の神武天皇祭(じんむてんのうさい)、皇霊殿御神楽(こうれいでんおかぐら)
  • 6月3日の節折(よおり)、大祓、秋分の日の秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)、
    秋季神殿祭(しゅうきしんでんさい)
  • 10月17日の神嘗祭(かんなめさい)
  • 11月27日の新嘗祭(にいなめさい)


  • 12月の賢所御神楽(かしこどころおかぐら)
  • 12月23日の天長祭(てんちょうさい)
  • 12月31日の節折(よおり)、大祓(おおはらい)があります。


皇居の吹上御所の東南に賢所
皇霊伝(こうれいでん)、神殿(しんでん)の
三つの建物である宮中三殿があります。


  • 賢 所
  • 三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)が奉置されている場所です。

    八咫鏡は、皇室の御祖神(みおやがみ)・天照大神の「御神体」であり、
    本物は伊勢神宮内宮に奉置され、
    東京の皇居には実物の分身として
    模造された御神鏡が奉置されています。


    賢所の名称は、「畏れかしこむべき所」を指します。


  • 皇霊殿
  • 神武天皇から現在までの歴代天皇と皇族の霊を祀っている場所です。


  • 神 殿
  • 天津神(あまつがみ)や国津神
    (くにつがみ)などの天神地祇(てんじんちぎ)を祀っている場所です。


また、これに付随して神嘉殿、神楽舎、綾綺殿(りょうきでん)、
奏楽舎、幄舎(あくしゃ)等の建物があります。


  • 神嘉殿
  • もともと平安京の大内裏にある中和院(ちゅうかいん)の正殿のことで、
    天皇は、ここで国家や土地の神を祀りました。

    皇居では、皇霊殿の西に南面する殿舎であり、
    新嘗祭、神嘗祭はここでおこなわれます。



    また、神嘉殿の南庭では、元旦に四方拝がおこなわれます。

  • 神楽舎
  • 神楽がおこなわれる舞台です。

  • 綾綺殿
  • もともと平安京の内裏殿舎の一つで、
    天皇の入浴、服の着用などに使用されました。

    皇居内にも賢所の後方にあり、ここで服の召し替えをおこないます。

  • 奏楽舎
  • 音楽を奏でる所です。

  • 幄 舎
  • 四隅に柱を立て、棟、檐(のき)を渡し、
    布帛(ふはく)で覆った仮小屋で、
    祭儀などのとき、臨時に庭に設けられます。


    皇居は天皇の住む宮殿です。
    次の章からは皇居内の施設について解説してみますね。

    皇居の施設

      1. 表御座所棟(おもてござしょとう)
      2. 天皇が日常の公務をする部屋です。

      3. 表御座所附属棟(おもてござしょふぞくとう)
        侍従の部屋です。

      4. 正   殿
      5.  松の間では、以下の行事がおこなわれます。

        • 新年祝賀の儀
        • 新年、政府要人とその配偶者が集まり、新年の祝賀を述べられます。

        • 信任状捧呈式(しんにんじょうほうていしき)
        • 外国の新任大使が信任状を天皇陛下に捧呈する儀式です。
          外務大臣や国務大臣が侍立します。

        • 親任式
        • 天皇が内閣総理大臣と最高裁判所長官を任命する儀式です。

        • 認証官任命式(にんしょうかんにんていしき)
        • 国務大臣,副大臣,内閣官房副長官,人事官,検査官,
          公正取引委員会委員長,原子力規制委員会委員長,宮内庁長官,
          侍従長,特命全権大使,特命全権公使,最高裁判所判事,
          高等裁判所長官,検事総長,次長検事,検事長を任命します。

        • 勲章親授式
        • (くんしょうしんじゅしき)勲章を授けます。

        • 講書始の儀
        • 毎年1月、天皇皇后両陛下が、
          人文、社会、自然科学の分野のオーソリティーから説明を聞きます。

        • 歌会始の儀
        • 朝見の儀
        • 皇太子や女性皇族が、結婚に際し、天皇にあいさつをします。

        • 即位礼正殿の儀
        • 新天皇が即位したことを宣明します。

        竹の間は以下の目的で使用されます。

        • 天皇・皇后が、外国政府要人と会見します。
        • 皇居を訪れた日本政府関係者、民間人を引見します。


        梅の間は、皇后関係の儀式や行事に使用されます。

        • 皇后様の誕生日に祝賀会を開きます。
        • 皇后様が引見される時、使用されます。


      6. 豊 明 殿
      7. 宮中の宴会場です。


      8. 連   翠
      9. 公賓の接遇、陪食に使用される小食堂です。


      10. 長 和 殿
      11. 長さ約160メートルの細長い建物です。

        • 千草の間・千鳥の間参拝者の休憩所です。


        • 春秋の間 … レセプションや拝謁など多目的で使用されます。


        • 石橋の間、松風の間、北の間、波の間 … 参殿者の休憩所です。


    これら建物に面して中庭(ちゅうてい)、
    東庭(とうてい)、南庭(なんてい)があります。

    東庭から国民からの祝意を受け、お言葉を述べられます。


    その他、御所、吹上御所、宮内庁庁舎
    宮内庁内郵便局
    生物学研究所(昭和天皇が生物学の研究を行うために建設された施設)、

    紅葉山御養蚕所、皇居東御苑、桃華楽堂(音楽堂)、
    三の丸尚蔵館(美術館)、皇宮警察本部庁舎宮内庁書陵部庁舎、宮内庁病院があります。


    このように、皇居全体を見てみると、
    宮中三殿は皇居内の神社であることがわかります。

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